It's A Small Note!〜アニメ・マンガ・ゲーム・映画・特撮を語るブログ〜

アニメ・マンガ・ゲーム・映画・特撮をIt's A Small Radio!のヨクヤマグチが独りで書きたいことを書くブログです。

【ゲーム】第001回『キングダムハーツ』はジャンプの読み切りだと思う

ごあいさつ introduction


どうもヨク ヤマグチ( @yoku_kh )です。

いきなりですが、昨年の12月22日で『キングダムハーツⅡ』が発売され10周年だ。(Ⅱってタイトルだけどシリーズとしては3作目)

つまり、十周年なう。

そもそも『キングダムハーツ』(以下:KH)とは「ディズニー」のキャラクターと『FINAL FANTASY』(以下:FF)のキャラクターたちが登場する大ヒットアクションRPGシリーズ。

筆者は2作目『キングダムハーツチェインオブメモリーズ』(KINGDOM HEARTS CHAIN OF MEMORIES)からこの大ファンだ。

どのくらい好きかについては以前、このブログの基になったPodcast『It’s A Small Radio!』でガッツリと語っているので聴いていただければと思います。

 

 

 

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……ということを何度書いただろう。

このくだりをもう数ヶ月、書いては削除して書き直す、ということを繰り返している。もう輪廻だよ。

今回は大ヒットゲームシリーズ『キングダムハーツ』に出てくるウィランズであるXIII機関と呼ばれるゲーム内のオリジナルキャラで構成された組織について個人的な見解の元、語ろう(書こう)とした。

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(愛すべきXIII機関の皆様)

 

そう、過去形なんだ。

世間ではそのキャラクターデザインから「見た目が世界観(ディズニー)と合わない」とか「腐女子に媚びやがって」だとか……要はデザイナー野村哲也氏によるキャラクターデザインしたこのオサレ・イケメン集団にディズニーファン並びにアンチ野村が声をあげ、disっている。

確かにデザインの好みは人それぞれだ。

とはいえ、彼らの存在はシリーズにおいて重要な役割を担っていると僕は思っています。なんなら彼らがなければKHは成立しないと言っても過言ではないです。

そこで、そんな世論というか、ネットの声に異議申し立てをしようと常々思っていた。

しかし、なんとなく周り、実社会を見渡すと、以外とキングダムハーツ(以下:KH)を知っている人は少ない。

「あれでしょ!ミッキーとかプーさんとかが出てくるゲームでしょ?」

これが世間の認識だと思う。むしろまだマシだ。

私の母は未だにFFと間違えている。しかもFFという名前も覚えてない。

マガジンやチャンピオンもみんなジャンプって言っちゃうアレだ。

どんなWiiUPlayStation4ファミコンって言っちゃうAREだ。

最近、やっとDVDとBlu-rayの違いを認識した。

ありがとう、図書館戦争。ありがとう、岡田准一

とにかく、【XIII機関】について語るにもあれを説明するにはこれを説明しなきゃ、といった具合にあっちを立てればこっちが立たず……あれ、これ意味あってるのかな?
とにかく、世界観やら専門用語やら良くも悪くもJRPGだ。

そしてキャラクターによる政治的背景も説明しなければならない。

そ・こ・で!ここは横着をせず、一から説明しようと思う。なんならそのまんま語ってしまおう。

シリーズ一作目から語ってしまおうッ!、とだいぶ無茶苦茶な企画を立ててみた。

ミスター三日坊主!がんばっちゃうよ!

 

そもそもKHって?


シリーズ1作目は2002年に発売された。もう14年前の話だ。

仮面ライダーでいうと『龍騎』、クラスのいじめっ子──DQN達はみんな王蛇が好きだったな。そして僕はミラーモンスターじゃない。そんな悲しい小学校の思い出は置いといて。

キングダムハーツの誕生はとある偶然があった。

野村 まず同じビルに入っていて・・・という話はよく言われていますが、ディズニーさんといっしょにゲームをつくる、という発端はそもそもあったんです。あるとき、橋本(真司)さん(※6)と坂口(博信)さん(※7)の2人が話しているところに、なぜか自分もいたんです。

※6 橋本真司さん=スクウェア・エニックス ホールディングス コーポレート・エグゼクティブ。旧スクウェア時代からプロデューサーとして『ファイナルファンタジーVII』をはじめ多くの作品を手がける。

※7 坂口博信さん=『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親。2001年に独立し、ゲーム開発会社・ミストウォーカーを設立。

岩田 偶然、3人でおられたんですか?

野村 そうです。僕はぜんぜん別の話で呼ばれたんですけど、そのときに橋本さんと坂口さんがディズニーとの話をしていて、「ミッキーがいいけど使えない」みたいなやり取りをしていたんです。それで「あ、それ自分がやりたいです」って手を上げたことが発端です。ただ僕は、そのときミッキーのゲームをつくる気はぜんぜんなかったんですけど・・・。

一同 (笑)

野村 「じゃあ哲にちょっとやらせてみるか」みたいなその場の流れになりました。

岩田 手をあげた背景として、野村さんの興味はどこにあったんですか?

野村 もともと、僕が『FFVII』(※8)をつくっていたとき、ちょうど『マリオ64』(※9)が世に出て、フル3Dの空間を自由に走り回れることにすごい衝撃を受けたんです。「そういうゲームをつくりたい」ってほかのスタッフと話したら、「いや、マリオはもう世界的キャラなんだから、いまから新キャラなんかつくったところで無理だ」と言われたんです。

※8 『FFVII』=『ファイナルファンタジーVII』。1997年1月に発売された、シリーズ7作目のナンバリングタイトル。

※9 『マリオ64』=『スーパーマリオ64』。1996年6月、NINTENDO64用ソフトとして発売されたアクションゲーム。

岩田 “マリオには対抗できない”ということですか?

野村 はい。そのとき話していた相手が、「ディズニーさんぐらいすごいキャラクター力を持っているものじゃないと無理だ」って言っていたのが、頭に残っていたんです。で、ディズニーさんとやるという話を聞いたんで、「じゃあ自分がやりたい」と・・・。

岩田 頭の中で、それがくっついたわけですか・・・!ポイントは『マリオ64』の衝撃と、「ディズニーさんぐらいのキャラクター力じゃなきゃ無理だ」と聞いていたことと、ミッキーのゲームという話が頭の中でスポーンとくっついて、手を挙げたんですね。

 

大好きだった『社長が訊く』から引用。
また、文中にも出てきた橋本さんも同じ様なことをスクウェア・エニックスが配信していたネットラジオで証言している。(7:00〜から)

 

この二つの偶然から生まれた『KH』は現在も据え置きハードで発売される人気タイトルになった。

ゲーム内容は3Dの『マリオ』や『ゼルダ』のような直感的で簡単操作でサクサクバトルを楽しめ、普段ゲームを遊ばないユーザーや女性にも人気だ。

周りとかインターンシップが一緒だった女子も「キンハ好き!」というのをよく見る。

逆に男子を見かけない。きっとみんな隠しているだけだと信じている。

この作品の魅力はディズニーとFFのキャラがいっぱい出てくるところ!、と雑誌媒体などでは紹介されるだろう。

しかし私が一番魅力的だと感じているのは、世界観とストーリー、そして何よりゲームとしてちゃんと面白い、というところだ。

『KH』のジャンルはアクションRPGと言われているがそれと同時にキャラゲーと呼ばれるジャンルでもある。

キャラゲーとはアニメや漫画などの既存の作品を原作としたゲームでガンダムドラゴンボールなどのゲームを指し、実際にディズニー作品のキャラゲーも多数ある。

開発スケジュールがタイトだったり、作品が旬なタイミングに発売するためクオリティを優先されないためなのか凡作が多い。(マイルドに言うと)

しかし、キングダムハーツでは既存のディズニー作品が大半なこともあり開発に余裕がある(おかげよくファンは待っている。これもマイルドな表現)

結果、キャラゲーのみならず普通のゲーム並、それ以上なクオリティなのだ。

そこに独自の設定等追加した結果、正直キャラゲーだということをゲーマーは忘れがちだ。

ではその独自の設定……世界観やストーリー、などを話したい。(ブログだから書くなんだけどツッコまないで)

 

 

ここから先は『キングダムハーツ』のストーリーに触れます。

ネタバレが含まれることをご了承ください。

とはいえ、大っぴらにいうつもりはないですが。

 

あらすじとか世界観とか……

 

暖かい陽の光が降りそそぐ穏やかな世界、デスティニーアイランド。

そこに暮らすソラ、リク、カイリの3人は、外の世界へ冒険の旅に出る計画を立てていた。

しかし出発の前日、デスティニーアイランドは闇にのみこまれ、3人は離ればなれになってしまう。

同じころ、ディズニーキャッスルに暮らすドナルドとグーフィー
行方不明となった王様が残した「“鍵”を持つ者に同行せよ」という命をうけ、
“鍵”──キーブレードを持つ者を求め旅に出ていた。

外の世界に飛ばされたソラは、そこでドナルドとグーフィーに出会う。

デスティニーアイランドが闇にのまれる時、キーブレードを手にしていたソラは
ドナルド、グーフィーとともに冒険の旅へ出ることになるのだった。

さまざまな世界を冒険して、たくさんの出会いを経験し成長するソラ。

しかし彼の前には、抜け殻のように眠るカイリと、
闇の力に引きこまれた親友リク、
そして飽くなき闇を求める謎の存在が立ちはだかるのだった。

はたしてソラはリク、カイリとともに

無事に故郷の世界に帰ることはできるのだろうか──。

 

ストーリーはJRPGとしてもう、これでもか!というぐらいシンプルかつ王道な話。幼馴染がいなくなり、伝説の剣──キーブレードを手にいれた主人公:ソラが犬とアヒルをお供に世界を救って、幼馴染を取り戻す。そんな内容だ。so simple!

そしてイントロダクションでの論述を今後するうえで重要な要素が、作品ごとに世界・ステージが分けられている、ということだ。

『アラジン』の世界ではアラジンに登場するキャラクターしか出てこないし、『ピーターパン』の世界ではピーターパンのキャラクターしか出てこない。

もちろん、例外もある。

主人公とともに冒険するドナルド、グーフィーなどのいわゆるディズニーオリジナルのキャラ。

彼らは他の作品たちとは違い本シリーズのために「ディズニーキャッスル」及び「ディズニータウン」と呼ばれるステージに住んでいる、という設定を持ちオリジナル衣装を身に纏っている。

そして『眠れる森の美女』のウィランでありマレフィセント。ディズニーウィランズの親玉と言っても過言でもない彼女はシリーズでも重要な役割を担っている、と個人的には思っている。

とはいえ、1作目は世界が崩壊しつつある、というシリーズトップクラスの危機的状況である。その結果、世界の秩序が崩壊しており難民状態のキャラクターもいたりする。そのため1作目は非常にイレギュラーな登場をするキャラクターが多い。

 

キングダム ハーツ -HD 1.5 リミックス-

キングダム ハーツ -HD 1.5 リミックス-

 
KINGDOM HEARTS(キングダム ハーツ)

KINGDOM HEARTS(キングダム ハーツ)

 

 (特に HD版は遊びやすくなっていたりしてオススメ!)

 

1作目はジャンプの読み切りだと思う

 

週刊少年ジャンプで連載されている漫画は一度読み切りが掲載されることがあり、その内容ははパイロット版であり、実際の連載とは設定が違うこともある。

タイトルにもなっている「ジャンプの読み切り」にこの一作目も近い。

具体的な部分を上げれば……

頭身が以降シリーズと若干違う

・マップの構造が違う。パズル要素が強く、上下(飛び跳ねるほうのジャンプ)の移動が多い

・オリジナルキャラが極端に少ない

・ディズニー要素が強い

 

特に重要なのが3つめオリジナルキャラが少ない。これはFFキャラが登場するキッカケにもなった要因だ。

FFのキャラクターが登場するようになった要因はシナリオ上、主人公を導いたり、助けたりするキャラが必要になり、その役割をこなせるディズニーキャラがいない。

オリジナルキャラを出してもてもディズニーキャラのインパクトに負けてしまう。
これらが主な要因だろう。

そして4つめにも書いたようにディズニー要素が強い。これは1作目ということもありお祭り要素が強い。

そう、お祭り作品だ。

現在はツムツムなどもあるがやはりひと昔前はディズニーのゲームはつまらない、というジンクスがあるくらいの状況だった。

いや、ディズニーに限らず「キャラゲー」は今でも酷い作品が作られている。
そんな状況だからこそ一発限りのお祭りとして作られた今作はオリジナルキャラは主人公・ソラ、親友のリク、幼馴染のカイリその3人とラスボスとして出てくる真の黒幕であるアンセムの計4人だし、お話はシリーズ中トップクラスのシンプルさ。

もっともラスボスのアンセムも当初は登場の予定がなく、ラスボスはやはりディズニーウィランズの総大将たるマレフィセントだった、とディレクターの野村氏は証言している。

ストーリーもディズニー作品らしい作風だった。

「選ばれし勇者である主人公ソラが世界征服を企むマレフィセント率いる悪役軍団をアヒルと犬をお供に世界を救う」

が、これではFFとかも遊んでいる層まで取り込めない、と助言したのがエクゼクティブプロデューサーであり、FFの生みの親である坂口博信氏だった。

結果、新しく「アンセム」と呼ばれるボスキャラが生まれた。

この言葉があったからこそディズニーのゲームでありながら、大人でも楽しめる、RPGとして耐えうる作品になった。

 

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(左からソラ、カイリ、リク)

 

続編の構想はなんとなくはあったものの売れるか分からない。そんな状況だったのだろう。

一作品で風呂敷を畳めるよう必要最低限にしたのだ。

だからこそ、2作目以降はオリジナルキャラがどっと増える。

やはり売れ行きがよく、続編を出しても売り上げ望めると会社側も判断したからではないか?

逆に言えば、『キングダムハーツ』というゲーム、物語世界は2作目以降から本格的に語られる。

もちろん『1』でも世界観とストーリーは展開されるが、世界崩壊という緊急事態とシリーズトップクラスのオリジナルキャラの少なさが結果、良くも悪くも『キングダムハーツ』という作品自体の掘り下げがあまりされていない。

結果、ストーリーに矛盾やご都合主義感がないものの、全体の話は物足りなくなってしまった。

 

まとめ

1作目『キングダムハーツ』のディズニー感溢れる作風はただ単にディズニー×スクウェアによるお祭りゲーだったからだろう。

逆に2作目はシリーズ化を考え、より横とか縦とか……キングダムハーツ全体の話にシフトする。

するとどうしても物語の推進力となるキャラが必要だ。

物語を語るうえでは必要だしただでさえ、キングダムハーツではワールドごとの話は繋がっていなく、オムニバスとか短編集的な感じになってしまい全体を通す一本、串のようなものが必要だ。

1作目はそれをマレフィセントが補っていた。

もう、マレフィセントは使えない。否、使おうと思えば使えるもののそれをすると一気に陳腐になりかねない。

ロケット団とかドロンジョ一味みたいになってしまう。

では、別のディズニーウィランズにすれば?、という方もいるかもしれない。

そこは中学生時代をウォルト・ディズニーに捧げた、と言っても過言ではない(たぶん)自分から一言言わせていただきたい。

 

それは浅はかだとッ!

 

ディズニーが好きな方であればあるほど嫌でも分かってしまうはずだ。

ディズニーウィランズはマレフィセントがトップに立たないと。

それをある意味証明してしまったのが、2009年に東京ディズニーランドで開催された『ディズニー・ハロウィン2009 リ・ウィランズ』だ。

(ちょっと長いんでお時間が空いた時に……ただクオリティーは保証しますよ!)

この年は2008年の続編、的な意味合いが強くミッキーのライバルとして立ちはだかるのはマレフィセントではなく『リトル・マーメード』のアースラだ。

しかもCV.森公美子だッ!映画から続投だッ!

キングダムハーツではくじらさんがアースラを担当されている。

タレント吹き替えのほとんどが全滅していて筆者激おこッ!な話はまたいつか。

そんなわけでメインボスはアースラなのだが、なんか違和感がすごい。

見れば見る程お前じゃないんだよ感が湧いて出てきた。

そんな反省を生かしてか(絶対関係ない)2015年に東京ディズニーシーでウィランズがぶいぶい幅を利かせていた時はトップはマレフィセントだった。

やはり、マレフィセント以外には適任がいなかった。

だからこそ、2作目以降に彼らがやってくるのだ(実は1作目から出てたってツッコミはナシで)

そんな彼らの話はまた今度


引用・参考文献

 It's A Small Radio!『第001回 スモラジは13機関を応援しています!

http://sumoradi.seesaa.net/article/406606270.html?1456935811

任天堂 社長が訊くニンテンドー3DS』ソフトメーカー篇 

第15回『KINGDOM HEARTS 3D [Dream Drop Distance]』より
https://www.nintendo.co.jp/3ds/interview/creators/vol15/

スクエニChan』Youtube 
https://www.youtube.com/watch?v=_PBKusbNqzk
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